『プレデター』は子どもと見られるのか?
今回ダメもとでチョイスしたのは
『プレデター』です…。
いちおう『FORTNITE』にはプレデタースキンがあるので、うちの子もプレデターのキャラクターは知っています。ただ、例によって映画は見たことがないので、面白そうなら親子で見てみたいな、と……。
まあ、はなから結果は見えてるわけですが。
大穴を狙いたい気持ちが抑えられませんでした。信じられないかもしれませんが、レーティングはまさかの「G」で「全年齢対象」であります。これが??あらすじでもうすでに「ジャングルの奥地に入り込んだ彼らは、皮膚を剝がされて木に逆さづりにされた米軍兵士たちの死体を発見」って書いてありますけど大丈夫みたいです!相変わらずレーティングはあてになりません。
話の筋は、ジャングルに要人救出に向かった米軍特殊部隊が、光学迷彩に姿を隠した異星人プレデターに次々と襲われる。もっと簡潔に言えば、「森でシュワルツェネッガーがプレデターと戦う」で、完璧に言い尽くせるバカな…いえ、普遍性の高い内容です。
で、見始めたんですが…
みなぎるマッチョ感!画面を覆いつくす筋肉!
とにかくマッチョ!
とにかく全編マッチョな映画でした!
筋肉!武器!たばこ!酒!たたかい!
久しぶりに会った男同士は、まず腕相撲!
ジョークは100%下ネタのみ!
すがすがしいまでにマッチョが横溢する世界観に、開始10分で子どもと見るのは断念しました。そのあとプレデターが出てきてからは、隊員がきっちり順番に殺されていくんですけど、皮剥がれたり、体を切断さたり、脊髄を引っこ抜かれたりと、散々な残虐シーンが続くので、まあ、100%小学生と親子で楽しくみられる作品じゃなかったですね。すみません。選球眼がゴミでした。全年齢対象ですが、個人的には高校生くらいだったら楽しめるのかな?と思いました。文化の異なるハンターとしてのプレデターについてとか、ベトナム戦争との類似点とか、ネタとして子どもと語れそうなポイントはあったのですが、残念。
未視聴ですが、去年話題になってた新作の『プレデター:ザ・プレイ』だったらいけたのか…。
あの頃の筋肉映画たち
とはいえ、40代の父的には『プレデター』は懐かしさの塊のような一本でした。
現代の視点から見れば、シュワルツェネッガーのもこもこして動きづらそう筋肉は、とても実戦で役に立つものとは思えないんだけど(なんかすぐ疲れそう…)、中学生くらいのころだったか、この映画をみたとき、男子はもれなくこの筋肉にあこがれたんですよね…。「強い男」の見本みたいな感じで…。
ゲームとか、マンガとかの主人公も、だいたいこのもこもこしたかたちの筋肉をまとっていることが多くて、男子の間には「強さ=筋量」っていう明確な共通認識がはびこってたなぁ。で、このもこもこの筋肉を身にまとった主人公が、ぶっきらぼうなことを言ったり、破滅的な考えに取りつかれたりしてるのが、なんかかっこよく見えたんですよねえ、当時。
もちろん大人になった今でもそのかっこよさは理解はできるけれど、もはや憧れはしないのは、時代の流れなのか、寄る年波のせいなのか…。
この、青年期の筋肉至上主義とマチズモの感じは、いつかちゃんと考えてみたいです。
全編ヤバいのでもはやなんの意味もなさないですが、以下、気になったシーンのメモです。
<メモ>※ネタばれあり
- (1:41)男二人が再開すると、自然と始まる腕相撲。ザッツ男社会
- (8:20)強い男のジョークはもちろん下ネタ。輸送ヘリ内の会話はほとんどアウトめ
- (16:00)おまちかね!皮をむかれて吊された血まみれの死体を発見。もうだめ。
- (32:41)メガネがまた下ネタジョーク。「あそこがデカい。あそこがデカい」
- (42:11)ホーキンズ隊員殺される。体が部分的になくなってる?こえぇ…。
- (46:22)死体の上半身が木に吊されている…
- (1:13)腕がもげた。
- (1:22)脊髄ごと引っこ抜くグロシーンがいきなり挟まれる。
最後は「男同士」のタイマン。最後までマッチョをみなぎらせて終わる。