子どもとみるアクション映画

『FORTNITE』好きの小学生息子氏と一緒に見られそうなアクション映画を探すblogです

父が見る『スパイダーマン:ホームカミング』

スパイダーマンが多すぎる問題

今回は、スパイダーマンにチャレンジすることにしました。

『FORTNITE』において、スパイダーマン系のスキンはもはや定番。小学生にはかなりなじみのあるキャラですが、どんな話なのかは誰も知らない…というのが小学生のリアルな現状。なので、これを機にムームー(息子・小3)とスパイダーマンを初体験しようじゃないか!と盛り上がったんですが、調べてみたらさ…

 

 『スパイダーマン』(2002)

 『スパイダーマン2』(2004)

 『スパイダーマン3』(2007)

 『アメイジングスパイダーマン』(2012)

 『アメイジングスパイダーマン2』(2014)

 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)

 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)

 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)

 『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)※アニメ

 

スパイダーマン、作品多すぎ!うすうす知ってはいたけど、2000年以降だけでこんなに作られてるんですね。

うーん。劇場で見たアニメの『スパイダーバース』が、映像も音楽も最高にかっこよくて、かつハードな描写もないのでおすすめしたいんだけど、別世界のスパイダーマンたちが集まるっていう展開は、小学生が最初に見る「ファーストスパイダーマン」としてはちょっと難易度高めだよね。

というわけで、マーベルユニバースの入り口という意味でも、これに決めました。

記念すべき「マーベル」スパイダーマンの第一作ですね。

イケてない高校生のピーター・パーカー(スパイダーマン)が、アベンジャーズに入れてもらうため、街に現れた有翼のヴィラン、ヴァルチャーと戦う…というのがざっくりしたあらすじ。

注意点として、本作『ホームカミング』は、マーベルのヒーローが集結する集大成的な作品『アベンジャーズ』から話が続いています。なので、アイアンマンやアベンジャーズとの出会いのシーンは描かれず、いくらかマーベル映画の予備知識が必要ではあります。とはいえ、「大きな戦いがあって、アイアンマン率いるスーパーヒーロー軍団アベンジャーズが強敵を倒した」「スパイダーマンはまだアベンジャーズ入りを認められてない」くらいの説明があれば、子どもも理解できると思います。

 

ライトで今風な感覚のスパイダーマン

内容的には、今風に正しくアップデートされた「スパイダーマン」でした。まずスパイダーウェブを使ったアクションが最高に楽しい!

そして、主人公のピーター・パーカーはいままでの全ピーター・パーカー中、もっともユーモラスなピーター・パーカに仕上がっていて、いちいち笑わせてくれます。これは意外でした。

スパイダーマンって、「自分の過失で伯父さんを死なせてしまう」っていうシークエンスが必ず入るので、どうしても話が陰鬱なムードになるんですよね(それがスパイダーマンという話の味でもあるんだけど)。『ホームカミング』では、伯父さんの死は一瞬語られるだけで詳細は語られません。それどころか、主人公がクモにかまれて能力が発現するシークエンスも端折られています。でも、それが主人公の高校生活をいきいきと見せる要因になっていて、これはこれで正しいアップデートだと思いながら見ました。ピーター・パーカーの行動パターンがほぼのび太なのも、「これは見やすいぞ!」と、安心できる感じでした。

 

そのギャグは面白いのか?

レーティングはR13。マーベル系映画は暴力的という理由で軒並みレーティングは厳しめについていますが、個人的には、パンチやキックの肉弾戦がほとんで、激しい流血表現もほぼないので、大丈夫かなと。

いちばん気になったのは、30分過ぎにピーターがクラスメイトのホームパーティに行ったときに、陽キャっぽいグループから、「ペニス・パーカー!ペニス・パーカー!」とはやされるところなんですけど、「ピーター・パーカー」を「ペニス・パーカー」に言い換えるのって、悪口としても工夫がなさすぎて驚きました。英語圏でしかわからない深い意味があるのかと思って、英語でセリフも確認しましたが、そのまま「ペニス・パーカー」と連呼してるだけでした。しょうもないことを絶叫してる過剰なエネルギーが面白いんですかね?たまにあるんですよね、アメリカ映画のギャグで、どういう態度でを受け取ったらいいのかよくわからないやつ…。これはどうやって説明しようかなあ…。

 

小学生と観られるか?

全体としては、小学生と見るのにおすすめできる一本ではないでしょうか。

悪役のヴァルチャーにもそうせざるを得なかったバックグラウンドがあり、トニー・スタークも正義の側にいながらやることがどこか独善的だったりして、一面的ではない善悪が描かれています。また、スパイダーマンは、よい父親(=トニー・スターク)と悪い父親(=ヴァルチャー)の間を揺れ動く子供として見ることもでき、彼が最後でなぜアベンジャーズ入りを断ったのか…など、見終わったあと、子どもと話せるテーマも豊富です。

 

個人的には、パーカーの無鉄砲さより、スタークに感情移入していしまい、自分の老いを実感しました。

 

以下、気になったところのメモです。少ないです。

 

<メモ>

(00:27)  女子生徒たちが「エッチする相手を選ぶんなら~」と、アベンジャーズを品定めするセリフがある。

(00:31) 陽キャの同級生にからかわれる「ペニス、パーカー!ペニス、パーカー!」

(00:38) コールアンドレスポンスで「ペニス、パーカー!」くどい。

(1:39) 友達がいいわけで「見てました、エロ動画」と言うセリフ。